書評:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

健康

ゆる~くFireを目指す中で出会ったおススメ本をご紹介!

タイトルは、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」です。

読んで字のごとく、死ぬまでに資産を使い切ろうということを主張している内容です。

ここまで聞くと、「いつ死ぬかわからないのでそんなことはできない!!」と反論が返ってきそうですが、著者もそれは百も承知。著者としては「死ぬまでに使い切れるよう計画を立てる」と認識を持つことが大事であると主張されています。

それでは早速本の中身をご紹介させていただきますね♪

節約人間への警告

私も大学院を卒業してから民間企業に勤めはじめ、少しずつ節約して貯金を貯めていました。よく親からも、「将来何が起こるかわからないから貯金しておくように」とよく言われたものです。。。一方、ネット記事などみると、たまに「死んでもお金は持っていけない」とメッセージを見かけたことはないでしょうか。実際に「〇〇ドル貯めたみたいなこと」を墓石に書いた人は一人も見たことがないと筆者は語っています。

筆者は、節約ばかりしているとそのときにしかできない経験をするチャンスを失うと考えており、その結果、世界が必要以上に小さくなると警鐘をならしています。お金を使うことで、経験を最大化し、人生を最大限充実させるべきとのことです。

実際に、筆者も祖母に1万ドル渡しても、結局セーターしか買わなかったらしく、年を取ると人はお金を使わなくなると実感したみたいです。

金・健康・時間のバランスを重視

筆者は、今しかできない経験への支出と将来への貯蓄をバランスよく行うべきと考えています。

経験から生まれる記憶の配当を重視しており、(楽しい)経験を積み重ねると雪だるま式に幸せになれる。老後で何よりも価値が高まるのは、「思い出」です。

よく巷である、〇〇%貯蓄すべきなどという主張がありますが、筆者はそれらを否定しています。大事なのは、貯蓄を多くしすぎることなく、少なすぎずのバランスが大事とのことです。

また、筆者は健康はお金よりも重いと考えています。これは結構大事な考えで、健康でない限り、やりたいこともできません。例えば、大富豪でプライベートジェットを保有していたとしても、ベッドで寝たきりであったら、猫に小判で意味を成しません。

研究結果でも、「旅行を躊躇する理由」として60歳未満は「時間」と「金」と答える人が多かったですが、75歳以上は、「健康上の問題」と回答する人が一番多かったとのことです。

そのため、経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて大目にお金を使うことを推奨しています。経験を最大限に楽しめる真の黄金期は一般的に一定の年齢よりももっと前にやってきます。

20代の若者の場合、時間をお金に換えることがメインになってしまいますが、それが過度になることは控えるべきで、中年の人は逆に子育てなどに時間かかる(もちろん子育ては素晴らしい経験をもたらしてくれすが、、、、)ので金で時間を買うべきだと考えている。

つまり年代に応じて、「金」、「健康」、「時間」の度合いが変わってくるのでうまく、調整しながらバランスをとっていくべきである。

やりたいことっていつでもできる?

どんなことでも、いつか自分にとって最後のタイミングがやってくることを認識すべきだ。人は人生のある段階からある段階に前進し、ある段階が終わると小さな死を迎え、次の段階に移る。

筆者は本の中で、年齢に合わせてプールでの遊び方が変わることを例に挙げている。幼児の時は浅瀬のプール、小学生から高校生ぐらいまでウォータースライダー付きのプールで遊び、さらに年齢が上がると大人専用、高齢者専用のプールと年代に応じて泳ぎも変わってくる。

実際のところ、私たちが考えているほど先延ばしできる経験は少ないとのことです。

そのため筆者は、年齢ごとのタイムバスケットを作り、後悔しない人生を送るべきだと考えています。死ぬまでにやりたいことをリストアップし、それらを相応の各年代(40~44歳、45歳~49歳、50歳~54歳など)にプロットする。そうすることで、やりたいことを現実的な問題として捉えることができる。

何歳から資産を取り崩すべき?

上でも書いたとおり、バランスをもって貯蓄していくべきと書きましたが、では、何歳からと取り崩せばいいかという疑問が残るかと思います。(取り崩さなければ、ゼロで死ねませんよね。。。)

結論から述べると筆者は、45~60歳がタイミングと考えています。

実際に、老後は思った以上に金がかからず、老後のために過度に貯金するのではなくもっと早い段階で有効に活用する計画を立てるべきだと考えている。

なお老後に必要な金額は下記の計算式で計算できるとのこと

死ぬまでに必要な金額=1年間の生活費×人生の残りの期間×0.7

この計算式は、3%のリターンが出る前提で計算しているので、その点を考慮してほしい。(この点はアメリカ人が執筆したこともあり、しっかりしているなという印象。。。)

運用しない場合、さらにお金を用意する必要があるのでご留意いただきたい。

子供への相続

最後に、残される子供にいくら残すべきかまとめたい。

筆者は、死んでから渡すのは多いと考えている。私が平均寿命85歳程度で死ぬとした場合、長女に相続するのは、約50歳となる。となると、すでに彼女も資産を取り崩すタイミングに差し掛かっており、有効に活用することができなくなる可能性があるからだ。また、譲り受けた資産から価値や喜びを引き出す能力は年齢とともに、徐々に低下する。

そのため、筆者は譲り渡すタイミングとして子供が26~35歳のタイミングが最適であると主張する。金を適切に扱えるだけの年齢に達しており、金がもたらすメリットを最大限享受できるからである。何と言っても、20代だと、時間でお金を買うステイタスになりがちなので。。。。

この本で、人生における経験の価値に改めて気づかされました。

投資信託で運用しつつも、各年代におけるやりたいことをリストアップし、それらを成し遂げるためにいくら必要か

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